重症喘息に対するdepemokimab、P3で主要評価項目を達成
グラクソ・スミスクライン
2024年06月04日 13:59
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日本グラクソ・スミスクラインは6月3日までに、血中好酸球数の増加を特徴とする2型炎症を伴う重症喘息の成人および青年患者を対象に、インターロイキン(IL)-5を標的とする超長時間作用型生物学的製剤depemokimabの有効性と安全性を検討した第Ⅲ相臨床試験SWIFT-1およびSWIFT-2で良好な結果が得られたと発表した(関連記事「バイオ製剤の有無で喘息コントロール改善に違い」)。
SWIFT-1およびSWIFT-2の両試験で、depemokimabは主要評価項目である52週時点での喘息発作増悪の年換算発現率の減少を達成した。また有害事象の発現率と重篤度は、両試験を通してプラセボと同程度だった。現在これらの試験データについて、同社はさらなる解析を進めている。
depemokimabは半減期が長く、多岐にわたる炎症機能を持続的に阻害する可能性があることから、さまざまな2型炎症性疾患での試験が実施されている。また、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA)、鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎、好酸球増多症候群など、IL-5を介するさまざまな疾患でも第Ⅲ相試験が進行中だという。