Helicobacter pylori(HP)除菌治療には胃がん予防効果があるとされるが、特定の遺伝的サブグループのみで有効なのか、遺伝的高リスクにより効果が減弱するかについては不明である。中国・Peking University Cancer Hospital & InstituteのHeng-Min Xu氏らは、同国の前向き住民コホート研究データを基に胃病変の進行と胃がんリスクに関連する遺伝子変異を同定し、さらにHP除菌および栄養補給(ビタミンまたはニンニクのサプリメント)の便益を胃がんの遺伝的リスクレベルに応じて評価。HP除菌は遺伝的高リスク群でのみ便益があり、栄養補給による便益は認められなかったことをJAMA Netw Open(2024; 7: e2413708)に報告した。