結節性痒疹、8割が「痒みで日常生活に支障」
新薬ネモリズマブに期待
2024年06月06日 05:00
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結節性痒疹患者は国内で12万人と推計されるが、(日本皮膚科学会雑誌2009; 119: 1795-1809)、治療法はいまだ確立されていない。今年(2024年)3月、抗IL-31受容体Aモノクローナル抗体ネモリズマブが既存治療で効果不十分な小児のアトピー性皮膚炎の痒みおよび結節性痒疹に対する適応拡大を取得した。同薬製造販売元のマルホは5月29日にメディアセミナーを開催し、皮膚疾患における痒みの程度や生活上の困り事に関するオンライン調査の結果を発表。結節性痒疹患者の約8割が痒みにより日常生活に支障を来していると報告した。同セミナーでは、長崎大学大学院皮膚病態学教授の室田浩之氏が結節性痒疹の最新治療について解説した。(関連記事「痒みと皮疹の改善で、QOLが広範囲に改善」)