骨粗鬆症治療に用いられる抗RANKLモノクローナル抗体デノスマブは、糖代謝の改善をもたらすことが複数の研究で報告されているが、2型糖尿病の発症リスクとの関連については明らかになっていない。中国・Chinese PLA General HospitalのHouchen Lyu氏らは、英国の電子カルテデータを用いた大規模な人口ベースのコホート研究により、成人の骨粗鬆症患者を対象にデノスマブと経口ビスホスホネート(BP)製剤の2型糖尿病リスクの低減効果を比較。その結果をBMJ(2023; 381: e073435)に報告した(関連記事「アレンドロネートで糖尿病リスクが36%低下」)。