クエチアピンなどの抗精神病薬は、認知症の行動症状に対して頻繁に適応外使用されるが、こうした処方は有害な可能性もある。米・Columbia UniversityのAdam Sacarny氏らは以前、過剰処方に対する警告書を医師に送付することにより2年以上にわたり処方頻度を減らせることを示したランダム化比較試験(RCT)の結果を報告した(JAMA Psychiatry 2018; 75: 1003-1011)。今回、同氏らの研究グループは、事前に計画されていた同試験の二次解析結果をまとめ、この介入が患者側の薬剤受け取り頻度も減らし、健康転帰には有害な影響を与えなかったことをJAMA Netw Open(2024; 7: e247604)に報告した。(関連記事「認知症への抗精神病薬、有害性大きい」)