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日本血栓止血学会誌ガイド 日本血栓止血学会誌ガイド

新規脳梗塞治療薬候補は"抗炎症作用"も

 2015年09月15日 16:52

編集部から

 血栓止血学は診療科横断的に関わるテーマです。本シリーズでは,日本血栓止血学会誌から日常診療で遭遇する血栓止血学をテーマに,同誌編集長の浦野哲盟氏(浜松医科大学医生理学講座教授)が選んだ論文を毎号紹介します。シリーズ第10回は,東京農工大学大学院農学研究院応用生命化学部門・発酵学研究室の鈴木絵里子氏による2015年度日本血栓止血学会学術奨励賞を受賞した「新規脳梗塞治療薬 SMTP-7の抗炎症作用機序の解析」(日本血栓止血学会雑誌2015; 26(4): 445-453)。同誌編集長は「東京農工大学の蓮見らは,新規血栓溶解薬として微生物から抽出した生理活低分子化合物であるStachybotrys microspora triprenyl phenol(SMTP)-7を開発している。SMTP-7はプラスミノーゲン活性化(PA)作用を有さないが,プラスミノーゲンの構造を変化させてPAによる活性化を促進する。また,SMTP-7は抗炎症作用を有する。今回著者らは,SMTP-7の同族体を結合させたアフィニティカラムを用いて肝臓抽出液から可溶性epoxide hydrolase(sEH)を標的分子として同定した。SMTP-7はsEHのC末端側EH活性およびN末端側フォスファターゼ活性を抑制し,抗炎症作用を発揮した。カニクイザル脳梗塞モデルではtPAを上回るSMTP-7の薬効が示され,これには抗炎症作用が関与するとされている。その機構の詳細を明 らかにしたことで,さらなる新規血栓溶解薬の開発につながると期待される」と述べています。

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