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ホーム »  連載・特集 »  高齢者診療のコツとヒント »  <第8回>高齢者の認知機能が低下してきた徴候とは?

高齢者診療のコツとヒント 高齢者診療のコツとヒント

<第8回>高齢者の認知機能が低下してきた徴候とは?

北里大学医学部総合診療医学・地域総合医療学 木村琢磨

 2016年02月15日 07:10

症例:83歳女性

一人暮らしだが,クリニックへ長年通院中で歩いて来院している。血圧は内服薬で長年安定していたが,最近デーサービスで測定する収縮期血圧が180mmHg以上であることが続いている...

認知機能が低下した徴候をいち早く知ることが高齢者診療のカギ

 年齢のみで「高齢者」とくくることは望ましくなく,認知機能やADL(Activities of daily living) が保たれた"一般的な高齢者"に対しては,非高齢者と同様の介入で問題ないでしょう。一方,"一般的な高齢者"の認知機能やADLが徐々に低下して"臨床的な高齢者"となれば,非高齢者とは異なる様々な背景を踏まえた介入が求められると筆者は考えています(第1回)。"臨床的な高齢者"を捉えるには「高齢者の認知機能やADLが徐々に低下してきたことをどう認識するか」が第一歩です。

 特に,ADLが保たれていながらも認知機能低下に伴って買物,献立,洗濯,炊事,電話,金銭管理などの能力であるIADL(Instrmental activities of living)に障害が出てくる認知機能が徐々に低下してきた高齢者を認識することが必要です。こうした高齢者は,診療上は長谷川式やMMSEなどの認知機能検査を行うタイミングにあり,マネジメント上は介護保険に関する情報提供を行うタイミングでもあります。

 本稿では,その具体的な方法を考えてみます。

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