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ホーム »  連載・特集 »  Circulation Journal »  腹部大動脈瘤の急速拡張予測に 「石灰化スコア」が有用

Circulation Journal Circulation Journal

2016. No.2の注目論文 日本循環器学会発行誌の注目論文を同誌編集長がpick up

Editor's Comment

 大動脈瘤の形成過程における石灰化の影響は,実はあまり知られていません。本臨床研究は,腹部大動脈瘤の拡張過程に石灰化が抑制的に影響していることを新しい石灰化スコアを用いて明らかにした点で意義があります。

東北大学循環器内科 教授
Circ J 編集長 下川 宏明氏

腹部大動脈瘤の急速拡張予測に 「石灰化スコア」が有用

 2016年02月25日 10:30

 冠動脈疾患患者では腹部大動脈瘤(AAA)の合併頻度が高いが,いったん発生した瘤の拡張速度は比較的遅い。これに対し,冠動脈疾患のない患者に発生したAAAは急速に拡張する(Atherosclerosis 2012; 222: 278-283)。冠動脈疾患が存在するとAAA拡張がむしろ遅いというのはパラドックスのようだが,今回,その背景にAAAの石灰化が関与している可能性が明らかにされた。東京大学循環器内科の中山敦子氏,同科講師の森田啓行氏らは,日本人AAA患者414例の後方視的検討の結果から,CT画像上の瘤石灰化率がその後の年間瘤径拡張速度と逆相関することをCirc J(2016; 80: 332-339)に報告。独自に考案したAAA石灰化スコア(カットオフ値2.74%未満)は,瘤急速拡張の予測に有用で,瘤最大短径と同スコアを組み合わせることでその予測能は有意に向上するという。

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