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日本血栓止血学会誌ガイド 日本血栓止血学会誌ガイド

がんの進展に血小板上受容体CLEC-2が関与

日本血栓止血学会誌2016年Vol. 27 No. 1

 2016年04月01日 07:15
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編集部から

 血栓止血学は診療科横断的に関わるテーマです。本シリーズでは,日本血栓止血学会誌から日常診療で遭遇する血栓止血学をテーマに,同誌編集長の浦野哲盟氏(浜松医科大学医生理学講座教授)が選んだ論文を毎号紹介します。シリーズ第13回は,山梨大学大学院医学工学総合研究部臨床検査医学教授の井上克枝氏による「癌の進展と血小板」〔日本血栓止血学会雑誌2016; 27 (1): 3-10〕。同誌編集長は「血小板は膜表面に多くの受容体を発現し,さまざまなリガンドと応答して血栓形成に寄与する。山梨大学の井上らはclec2という新規の受容体をcloningした後その機能を探索してきたが,その生理的なリガンドがリンパ管内皮,肺胞上皮,腎の足細胞に発現するポドプラニンという膜蛋白質であることを見いだした。これにより胎生期の血管とリンパ管の分離など,血小板の新たな役割が次々と明らかになった。ポドプラニンはまた種々の腫瘍細胞にも発現し,組織学的な悪性度や臨床予後との関連が示唆されている。本稿ではこれらの経緯を総括的に論じた上で,その病態における血小板の役割を,clec2を中心に解析した新規の結果を紹介している。悪性腫瘍の増殖・転移における血小板の役割を明らかにするとともに,新規の治療法の確立につながる極めて重要な研究である」と述べています。

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