薬剤師のための褥瘡薬物療法/褥瘡治療プロトコールを作ろう(後編) 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする プロトコールとは別に解説シートも プロトコールとは別に、さらに詳しい説明を記した解説シートも作成しました〈図2〉。褥瘡は外力をいかに回避するかが治療の重要なポイントです。創へ加わる外力が皮膚を変形させ、薬剤の創内滞留が妨げられることで、治療効果が減弱します。そこで創の変形を防ぐことを目的として、テーピングによる創の固定やレストンTM粘着フォームパッドによる創の保護などの導入ポイントをシートにまとめました。 図2 褥瘡治療プロトコールの解説シート(岡波総合病院 褥瘡対策委員会 作成) プロトコールと解説シートを作成することで、薬剤師の視点で褥瘡の薬物治療を行える環境が院内に広がりました。また、病状の把握や副作用防止のための創洗浄、軟膏塗布や噴霧、ガーゼや被覆材の被覆など、薬物治療を円滑にするためのフィジカルアセスメントを薬剤師自身が行うことも容易になりました。 他職種が運用しやすいように処置手順書も作成 当院では、患者の創部の状態変化がわかるように写真を撮るだけでなく、この写真を利用して他のスタッフにもわかりやすいように、処置方法の手順をまとめています〈図3〉。看護師は業務が交代制で、前日と違う看護師が処置を行うことが多いので、処置手順書を処置時に電子カルテからすぐ閲覧できるようにし、また印刷して処置物品と一緒にセットしておくことで、効果的な褥瘡治療薬の使い方や使用量を実技指導していくのに役立てています。 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする ×