GLP-1受容体作動薬で心血管イベントの抑制再び
SUSTAIN-6試験から
北里研究所病院糖尿病センターセンター長 山田悟
2016年10月27日 07:00
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研究の背景:今年はGLP-1受容体作動薬の臨床試験が多数報告
以前お伝えしたように、今年(2016年)は印象の異なる2つのGLP-1受容体作動薬の臨床試験成績が報告されている(関連記事1、関連記事2)。1つはLEADER試験(N Engl J Med 2016;375:311-322)であり、心血管疾患高リスクの2型糖尿病患者を対象にリラグルチドによる心血管疾患抑制効果が示された。もう1つはFIGHT試験(JAMA 2016;316:500-508)であり、心不全患者を対象にリラグルチドによる心不全改善効果は示されず、逆に糖尿病合併心不全患者では心不全の増悪の可能性が示唆された。
そのような中、週1回のGLP-1受容体作動薬であるsemaglutide(日本未発売)の心血管イベントへの影響を検討するSUSTAIN-6試験の結果が発表された。GLP-1受容体作動薬の心血管イベントへの効果を考えるべく、紹介させていただきたい(N Engl J Med 2016年9月16日オンライン版)。
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