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アジスロマイシンの復権か?

神戸大学医学研究科微生物感染症学講座感染治療学分野教授 岩田健太郎

 2016年11月01日 13:30
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研究の背景1:アジスロマイシンにはいろいろ問題あり

 日本ではマクロライド系抗菌薬(クラリスロマイシンやアジスロマイシンなど)の人気は高く、たくさん使われている。しかし、アジスロマイシン、そんなにバンバン使っちゃっていいのか?

 懸念材料は幾つかある。まずは安全性。なんとなく日本ではマクロライド安全~♪、使いやすい~♪という印象があるが、印象で医療をやると案外、危ない。QT延長症候群という副作用がマクロライドにあることは以前から知られていたが、アジスロマイシンの使用は非使用者と比べると心臓血管死が増えるというスタディーが出て、「マクロライド安全伝説」は都市伝説なのではないか、という疑念が強まったのである1)。メタ分析では、特に高齢者で死亡リスクが高いと確認された2)

 薬剤耐性も問題だ。マクロライドが選択されやすいMycoplasma pneumoniaeによる肺炎。大多数は耐性化しており、マクロライドは選択肢としにくくなっている3)。厚生労働省院内感染対策サーベイランス事業(JANIS)によると、肺炎球菌ではマクロライド感受性菌はわずか6%しかなかった(2014年)。

 安全性と有効性に大きな問題があるマクロライドは案外使いにくい。では、この抗菌薬はこのまま滅びゆく運命にあるのだろうか。

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薬のデギュスタシオン2

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