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高額医薬品に新たな問題が浮上?

 2017年01月27日 07:25
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 今月、C型肝炎治療薬として広く使用されている「ハーボニー配合錠」(ソホスブビルとレジパスビルの合剤)の偽造品が奈良県内の特定の薬局チェーンで発見されたことを受け、1月17日に厚生労働省や同製剤を販売するギリアド・サイエンシズによる注意喚起がなされました(関連記事)。医薬品の偽造品といえば、インターネットで販売されている「バイアグラ」などの勃起障害治療薬の偽造品が思い浮かびますが(関連記事)、今回発見された偽造品は調剤薬局チェーンで扱っていたものだったとのこと。これには衝撃を受けました。

 ギリアド・サイエンシズによると、見つかった偽造品は同社の正規の医薬品卸を通じた正規ルート以外のルートで入手されたものだったそうです。さらに約1週間後には、偽造品の販売には複数の卸売販売業者が関与しており、このうち東京都内にある2社の在庫からも同様の偽造品が見つかったとする厚労省の発表がありました(関連記事)。これを受け、他の医薬品でも同様の問題が起こりうるのではないかと不安の声が高まっています。

 2015年に販売が開始された「ハーボニー配合錠」は、100%近い著効率が期待できるだけでなく、それまで注射薬が中心だったC型肝炎治療を経口薬中心の治療へと変えた直接作用型抗ウイルス薬(DAA)と呼ばれる新しいタイプの治療薬の1つですが、1錠当たり約5万5,000円という薬価の高さも良く知られています。DAAに続いて近年登場したがんの免疫チェックポイント阻害薬も、高額であるがゆえに国の医療財政への影響が問題視されていますが、ハーボニーと同様、偽造のターゲットになってしまうのでしょうか。

 今のところ偽造品の使用による健康被害は報告されていないとのことですが、期待した効果が全く得られないことで患者が受ける身体的、精神的、経済的なダメージは計り知れません。今回の問題が本当に特定の薬局のみに限定されたものなのかどうかを含め、一刻も早く実態が明らかになることを望みます。

(岬りり子)

  

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