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薬剤師が判断してよいのはどこまで? 医師が判断したいこと

薬剤師が医師に伝えたい"疑義照会"-2

みんなのためになる疑義照会を考えよう | 2017.02.15

 薬剤師からの問い合わせ「疑義照会」にどんな印象を持っていますか? 患者にとってはもちろん、医師にも、薬剤師にも役に立つ疑義照会の形を考えるため、医師と薬剤師にアンケートを行いました。今回は医師、薬剤師双方が考える、薬剤師が判断すべき範囲の結果を紹介します。

 疑義照会のうち、形式的なものや医師との事前承諾によって簡素化できる可能性がある9つの項目について、医師、薬剤師、それぞれがどの程度疑義照会が必要と考えているか聞きました。(回答者数:医師255人、薬剤師381人)

 疑義照会は、薬剤師法第24条で「処方箋中に疑わしい点(疑義)がある場合は、発行した医師などに問い合わせて確かめること(照会)ができるまで調剤してはならない」と定められています。疑義照会は、薬物療法の精度を高め、患者の安全性を確保する薬剤師の重要な業務です。

「疑義照会すべき」割合 医師>薬剤師

9項目中、「疑義照会すべき」と考えている割合が薬剤師より医師で高かったのは、下記の2項目でした。

  • 同一成分の銘柄変更
  • 一般名処方時の類似剤形への変更(先発品類似剤形への変更を含む)

この結果を見た薬剤師の意見

  • 同一成分の銘柄変更に疑義照会が必要なのはなぜでしょうか?外用剤ならともかく、内服でそのような考えがあるとしたら、メーカーとの癒着ではないかと勘繰ってしまいます。(薬局、男性)
  • 医師は銘柄にはこだわるが、薬の形や徐放製剤などの性能については良く知らないのですね。錠剤の粉砕については、徐放製剤を粉砕して欲しいという指示には困りもので、ごり押しされることもあります。薬剤師の視点から言うと、薬剤学、薬物体内動態、の分野です。薬の情報源がメーカーに依存しているからこのようなことになるのではないかと考えています。(薬局、男性)
  • 一般名処方や後発品処方の場合は銘柄も剤型も疑義照会なしで変更してよくなったことが認識の差になったような気がします。報告不要の率が薬剤師が大きくなっているのもその影響を感じます。(薬局、女性)
  • 同一成分の銘柄変更の疑義照会なんて医師は面倒臭いだろうと思っていたので、意外でした。併売などのものは、ジェネリックへの変更以上にどちらでも可能としてもらいたいと思っています。(薬局、女性)

同一成分の銘柄変更

一般名処方時の類似剤形への変更(先発品類似剤形への変更を含む)

 今回の調査から、同一成分の銘柄変更と、一般名処方時の類似剤形への変更(先発品類似剤形への変更を含む)は、薬剤師が考えるよりも疑義照会が必要」と考える医師が多いことが分かりました。

 薬剤師は、成分が同一であれば銘柄の違いはおおむね薬理学的には関係ないと認識していますが、医師の皆さんはそうではないようです。

 剤形変更については、診察中に患者から「錠剤がよいです」「粉がよいです」などと要望されることがあるからでしょうか。薬剤師に対して剤形変更はしてほしくないと思った経験などがあれば、ぜひ、コメント欄でご意見ください!

 コメントは、弊社薬剤師向けウェブサイトPharmaTribuneウェブ、月刊誌PharmaTribuneに掲載させていただく場合がございます。


「報告は不要」「調剤後に報告すればよい」と思っている割合が薬剤師より医師で高かった項目の結果は、こちらから!

【医師調査】
調査方法:インターネット調査。(株)メディカルトリビューンが運営する医師向け会員ウェブサイト「Medical Tribune」に登録済みの医師にメールにて依頼
調査期間:2016年11月17日~21日
回答者数:医師255人

【薬剤師調査】
調査方法:PharmaTribune 86号(2016年11月)へのアンケート票の同封によるFAX 返信およびPharmaTribuneウェブでのインターネット調査。
調査期間:2016年11月15日~12月1日
回答者数:薬剤師381人
勤務先:薬局306人、病院60人(無回答除く)

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