ワシントンD.C.と2つのトランプ 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする 第66回米国心臓病学会年次集会(ACC2017)の取材に行ってきました。開催地は、今何かと話題を振りまくトランプ新大統領のお膝元・ワシントンD.C.。新たなリーダーを迎え、さぞや熱気に溢れた街なのだろうと思っていたのですが、到着日の気温は氷点下2℃!そこかしこに雪が残り、冷たいビル風が容赦なく吹き付けてきます。日本と同じ感覚でスプリングコートを羽織ってきてしまい、ガタガタ震えながら後悔していました。 そんな寒いD.C.で開かれたACC2017ですが、発表内容はホットでした。特にPCSK9阻害薬エボロクマブの第Ⅲ相臨床試験・FOURIERの結果が発表されるセッションでは、セッションが始まる1時間前の早朝7時から多数の参加者や報道陣が詰めかける盛況ぶりで、その注目度の高さがうかがえました。 試験の結果については「PCSK9阻害薬で初、心血管イベント抑制」で紹介している通り、ポジティブな結果が示されました。また、翌日にはFOURIER試験の対象者における同薬の認知機能への影響を検討したEBBINGHAUS試験の結果も発表され(「PCSK9阻害薬+スタチン、認知機能に害なし」)、こちらもポジティブな結果が報告されました。 しかし同薬は薬価の高さも指摘されているため、高コレステロール血症治療の切り札となりうるのか、さらなる検証が求められます。 ちなみに英語では切り札のことを"トランプ"というそうです。D.C.で示されたもう1つの"トランプ"の可能性、これからも注視していきたいと思います。 (陶山 慎晃) ■関連記事 ・PCSK9阻害薬で初、心血管イベント抑制 ・PCSK9阻害薬+スタチン、認知機能に害なし ・心不全の新クラス薬、糖尿病例の血糖も改善 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする ×