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結核性髄膜炎とオーサーシップの怖い話

神戸大学微生物感染症学講座感染治療学分野教授 岩田健太郎

 2017年03月31日 07:00

イメージ画像 (c)Thinkstock/Getty Images ※画像はイメージです

研究の背景:結核性髄膜炎はまれだが怖い、そして研究は難しい

 世界人口の3分の1が感染しているといわれる結核菌。しかし、発症するのはわずかに1割であり、その大多数は肺結核だ。肺外結核、特に中枢神経系を侵す結核性髄膜炎は途上国ではそう珍しくないが、先進国になると比較的まれになる(日本は先進国の中では結核の多い国なので、「超レア」ではない)。

 途上国では培養検査などのリソースを欠いていることが多く、しばしば診断は「臨床的に」行われる。培養検査などで確定診断して予後を調べたいのだが、先進国ではめったに見ない。このジレンマをどう克服するか。悩ましいところである。

 そこで、米国ニューヨーク市である。実は、ニューヨーク市では1990年代に結核アウトブレイクが起きている。幾つもの要因が重なったためだ。米国でも結核発症数はどんどん減っていたのだが、移民の増加に伴い結核菌保有者が増えた。さらに、1980年代から流行していたHIV感染/エイズが結核発症を促した。現在でこそ効果的な抗HIV薬の併用療法で予後が格段に改善したエイズであるが、1990年代のニューヨーク市ではまだ病院に「エイズ病棟」があり、多くの患者がそこで免疫不全と日和見感染のために死亡した。結核性髄膜炎もエイズの合併症として比較的よく見られた。不幸なことに、ニューヨーク市では培養で確定された結核性髄膜炎患者が多数発生していたのだ。

 この患者データベースを用いて、結核性髄膜炎の予後を後方視的に調べたのが、今回紹介する研究である1)

1)Vinnard C, King L, Munsiff S, Crossa A, Iwata K, Pasipanodya J, et al. Long-term Mortality of Patients With Tuberculous Meningitis in New York City: A Cohort Study. Clin Infect Dis 2017; 64(4): 401-407

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