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ホーム »  連載・特集 »  家庭医そんそんの「対話」のススメ »  【其の十三】私の「下町」研究

家庭医そんそんの「対話」のススメ 家庭医そんそんの「対話」のススメ

 2016年4月に連載が始まった『家庭医そんそんの「対話」のススメ』では、医療者と患者のコミュニケーションについてお伝えしてきました。今年度(2017年度)はテーマを「コミュニティ」に絞り、地域コミュニティや人のつながりと健康との関係、それらに対して医療者として何ができるかなどについて展開していきます。

【其の十三】私の「下町」研究

〜健康との関係を探る〜

 2017年04月14日 07:00

「下町」とは?

 初回は、私と仲間(東京大学の研究者、医療専門職、地域住民など)が現在、東京の「下町」エリアで実践している「市民参加型アクションリサーチ」というものについて紹介します。

 そもそも「下町」とはなんでしょうか?

 東京では、歴史的に江戸時代の御府内(江戸の市域)で、高台の地域を「山の手」と呼び、低地にある町を「下町」と呼びました。一般に「下町」といえば、映画『男はつらいよ』の主人公"寅さん"で有名な葛飾区柴又や、テレビドラマ化もされた小説『下町ロケット』のような町工場の多い大田区などを連想するかもしれません。しかし本来の下町とは、江戸時代に山の手の周辺にあり職人などが住んだ、日本橋、京橋、神田、下谷、浅草などを指すのです。日本橋、京橋といえば、今では銀座にも近い一等地ですね。

 東京においては、都区部郊外で「新市街」という意味で「下町」という使われ方もされるようになりました。葛飾区柴又や大田区・品川区はこれに当たります。また山の手に属するエリアでも、古い町並みがよく残っているエリアを下町に含めることもあります。

 タレントのなぎら健壱さんは、銀座歌舞伎座近接の旧木挽町生まれで、れっきとした下町育ちです。なぎらさんの友人の毒蝮三太夫さんが「下町」育ちというのを人づてに聞き、「中途半端な場所を下町って言ってるんじゃないか?」と疑いながら、「生まれはどこだい?」と本人に聞いたところ、「浅草竜泉寺」と答えたのに対し、「まあ、竜泉なら下町と認めてもいいか」と納得した、という笑い話があります。

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