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食の欧米化で日本人は健康になる

 2017年05月26日 17:30
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研究の背景:悪者にされてきた食の欧米化

 私が医師国家試験に合格したころ、「日本人の生活習慣病(成人病)の増加は、食の欧米化(と運動量の減少)のためである」といわれた。確かに、20世紀後半の日本は脂質摂取比率が増加し、それとともに糖尿病患者数や糖尿病を原因とする透析導入患者が激増したので、そのような仮説は成立した。

 しかし、21世紀になってからの日本は脂質摂取比率、摂取量ともに低下させたにもかかわらず糖尿病患者がさらに増加した。少なくとも脂質摂取比率が上昇することをもって食の欧米化と呼ぶ限りは、21世紀になってからの日本は脱欧米化していたのだが、糖尿病患者は増えたのである。しかし、それでも「食の欧米化が生活習慣病増加の要因である」という仮説は唱えられ続けており、そうした仮説を主張される先生方にお話をよく聞くと、何をもって食の欧米化の指標とするのかについての意識がなかったり、そもそも21世紀になってから日本人の脂質摂取量が減ったことをご存じなかったりと、困った状況である。

 そしてついに、食の欧米化が日本人の健康に関与しているのではないかという、これまでと全く逆のデータが日本人の大規模コホート研究から出され、PLoS One2017;12: e0174848)に掲載された。何をもって食の欧米化とするのか、食の欧米化は本当に日本人の健康を害するのか、という観点から重要なデータを考え、ご紹介したい。

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