RA治療におけるバイオフリー寛解の達成
No.7/50
産業医科大学第一内科学講座 教授 田中 良哉
2017年07月18日 06:30
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【未解決の背景】バイオ抗リウマチ薬は有効だがいつまで投与すべきかは不明
関節リウマチ(RA)は、関節滑膜炎を病態の主座とする代表的な自己免疫疾患で、多関節の疼痛・腫脹やこわばりなどの臨床症候、関節変形がQOLを著しく損なう。RAに伴う関節破壊は発症早期から進展し、不可逆的な身体機能障害を生じるため、早期の治療介入により関節炎を速やかに沈静化させて寛解を目指す。治療戦略としては免疫異常を是正し疾患活動性を制御することを目的に、メトトレキサート(MTX)などの合成抗リウマチ薬と腫瘍壊死因子(TNF)やインターロイキン(IL)-6などを標的としたバイオ抗リウマチ薬が使用されており、寛解導入は全てのRA患者が達成すべき目標となった(Lancet 2016; 388: 2023-2038、図)。
〈図〉 抗リウマチ薬を用いた関節リウマチの治療戦略
(田中良哉氏提供)
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