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ドクターズアイ 倉原優(呼吸器) ドクターズアイ 倉原優(呼吸器)

実は低かったサルコイドーシスの寛解率

 2017年08月17日 06:20

研究の背景:過去に報告された寛解率は実臨床の感覚と合わない

 サルコイドーシスは謎の病気といわれている。患者にもそう説明することがある。しかし、外的抗原に対するT細胞受容体β鎖可変領域が関連していることが推測されている。謎の疾患ではあるが、呼吸器内科臨床では結構よく遭遇するという印象がある。私の外来でも、1日のうち必ず1人はいるんじゃないかと思うくらいである。

 サルコイドーシスの重要なポイントは、肺、眼、心臓、皮膚、神経と多臓器にわたって病変を形成することである。そのため、複数の診療科の医師がこの疾患の疫学的情報を知っておかなければならない。しかしながら、病因同様、近年の疫学的知見も不足していた。

 過去の論文に目を向けると、1999年にNagaiらが肺サルコイドーシスの寛解率を報告している(Curr Opin Pulm Med 1999;5:293-298)。これによると、胸部X線写真での1年以内の寛解率は34%で、3年以内に広げると64%に上る。つまり、経年的にはほとんどの患者が寛解していると考えてよいということになる。また、2000年にはPietinaらが457例の肺サルコイドーシス患者の寛解率を報告している(Sarcoidosis Vasc Diffuse Lung Dis 2000;17:158-166)。この報告では、5年以内の寛解率が73%という結果だった。

 これらの報告から、サルコイドーシス患者の3人に2人は胸部画像上の寛解が見られると考えられてきた。しかしながら、私を含め、呼吸器内科医の多くは「そんなに寛解しないだろう」と考えていたはずだ。それは、実臨床の経験で、なかなか寛解に至らず経過観察を続けているサルコイドーシス患者が多いためである。もちろん、ステロイドや免疫抑制薬を導入することはまれで、基本的には何も介入しない「経過観察」である。たとえ画像上の寛解が見られなくても、数カ月~半年に1回程度の胸部画像検査を実施しているだけ、という患者も少なくない。

 このような中、日本の肺サルコイドーシスの実態を明らかにする研究が発表された(Respirology 2017年7月16日オンライン版)。

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