【キーワード】異物肉芽腫
2017年08月22日 06:20
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肉芽腫は慢性的な炎症によって生じる腫瘤であるが、異物肉芽腫は体内で長時間分解されずに存在する異物が原因で肉芽腫を生じたもの。異物は外傷由来の砂や石、木片、外科手術由来の生体内埋入材料、美容整形手術で充塡目的に使われる物質などが挙げられる。治療は異物および肉芽腫の摘出が原則となる。肉芽腫を摘出しても原因となった異物を取り除かないと炎症が継続し、再び増大する可能性がある。発がんとの明確な因果関係は証明されていないが、異物肉芽腫が長期間存在し、潰瘍化を繰り返す場合は、がん発生を促す可能性も否定できないため、できるだけ早期の異物摘出が望ましい。
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