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ドラッグフリーの高血圧治療

No.13/50
大阪大学大学院 健康発達医学寄附講座 教授 中神 啓徳

 2017年09月17日 06:00
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【未解決の背景】求められる残余リスクへの対応

 高血圧症は最も多くの国民が罹患している疾患であり、健康寿命の延伸のためには血圧のより厳格なコントロールが求められる。基本となるのは、塩分制限をはじめとする生活習慣の改善であり、食事・運動の適切な指導・実践による疾患予防効果は大きい。高血圧症の根治のためには本態性高血圧と呼ばれる高血圧症の発症原因の解明が必須であるが、高血圧症はゲノムワイドな遺伝子解析の結果からも推察されるように多因子疾患であること、環境因子に対する適応現象でもあることから発症機序を解明することが極めて困難である。一方で、降圧薬は非常に完成度の高い薬剤が複数存在するため、薬物治療によって血圧を下げるという対症療法が脳心血管イベントを有意に減少させるなどの有効な成績を得てきたが、さらなる残余リスクへの対応が求められている。近年、薬物治療に頼らない降圧治療の新しい試みが検討されており、その効果が期待されている。

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