メニューを開く 検索を開く ログイン

ホーム »  連載・特集 »  ドクターズアイ 山田悟(糖尿病) »  抗肥満薬の開発は難しい

ドクターズアイ 山田悟(糖尿病) ドクターズアイ 山田悟(糖尿病)

抗肥満薬の開発は難しい

MetAP2阻害による食欲低下・体重減量と有害作用

 2017年11月24日 06:00
プッシュ通知を受取る

研究の背景:専門医もお手上げのPrader-Willi症候群

 私たちが採用している緩やかな糖質制限食の特徴は、エネルギー摂取量に制限を付けず、満腹になるまで食べるよう指導しても、体重管理においてエネルギー制限食と同等であり、しかも、血糖・脂質管理においてはエネルギー制限食に勝る効果を発揮できることにある(Intern Med 2014;53:13-19、関連記事「日本人でも糖質制限食は有効−初のRCT」)。

 しかし、満腹になるまで食べていたら肥満になる症例も存在しないわけではない。きっと、満腹中枢に問題があるのだろうと推測しているが、満腹中枢の問題で、満腹になるまで食べていたら確実に肥満になるという疾病がPrader-Willi症候群である。同症候群は15q11-q13の染色体異常により発症する難病であり、内分泌学的異常(肥満、低身長、性腺機能障害、糖尿病など)、神経学的異常(筋緊張低下、特徴的な性格障害、異常行動)が見られるが、行動上の顕著な特徴は過食である。主に肥満に関連した心血管障害・睡眠時無呼吸・糖尿病が生命予後に影響を与えるものの、過食をコントロールする術がなく、正直、糖尿病専門医もお手上げという状態の疾病である。

 しかし、このたび、ある種の蛋白質分解酵素阻害薬によりPrader-Willi症候群の患者の過食が改善し、体重の減量効果も示されたという論文が英国の雑誌Diabetes Obes Metab2017;19:1751-1761)に報告された。同症候群の予後改善の可能性を示すとともに、将来的には一般的な肥満症に対する抗肥満薬として、このクラスの薬剤が世界的に登場する可能性もあるので、ご紹介したい。

…この続きを読むには、ログインまたは会員登録をしてください

ピックアップコンテンツ

セミナー開催情報
ギャラリー写真募集中。紙面に採用されると3,000ポイント進呈

ワンクリックアンケート

薄着の季節に向けて、先生のダイエット方法は?

ホーム »  連載・特集 »  ドクターズアイ 山田悟(糖尿病) »  抗肥満薬の開発は難しい

MedicalTribuneウェブへようこそ

ご利用は完全無料です。
今、会員登録いただくと
もれなく1,000ポイント進呈!※医師会員限定(既に登録済みの会員は対象外)
※ポイントはAmazonギフト券等に交換が可能です

本キャンペーンを適用するには
下記よりご登録くださいもしくは登録時に下記キャンペーンコードをご入力

R04511691 有効期限:4月末まで