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外交官ドクター、世界の医務室から 外交官ドクター、世界の医務室から

〔編集部から〕このシリーズは、世界各国で活躍する医務官によるリレー形式のエッセイです。“究極の総合診療医”でもある医務官が、在留邦人に対する医療活動や赴任先でのエピソードなどを紹介。各国の医療事情や現地の写真なども盛り込み、医務官の目を通じて医療の在り方を考えます。

アフリカで学ぶリアルな熱帯医学

外務省福利厚生室上席専門官 寺井和生

 2017年11月30日 06:00
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イメージ画像 カメルーンの首都ヤウンデ(著者撮影)

 カメルーン共和国の大西洋岸の小さな村に滞在中の若い男性から、在カメルーン日本国大使館に「40℃の高熱で動けない」と連絡が入りました。当時、私は同大使館に医務官として勤務しており、対応することとなりました。男性は、世界でもこの地域にのみ生息する甲虫を採取する目的にて、単身で当地を訪問し、現地人宅に滞在して2週間ほどたっていました。渡航前には黄熱病以外のワクチン接種はなく、マラリア予防薬の内服もしていませんでした。診察したところ感染症に間違いなく、下痢や呼吸器症状はなく、感染源が明かでない高熱といえば疾患名は限定されます。もちろん、その地域は高度の熱帯熱マラリア浸淫地域です。滞在期間、現地での生活様式などを考慮すると、マラリア、デング熱、チクングニア熱、腸チフス、レプトスピラ症などが考えられ、もちろんウイルス性出血熱の可能性も否定できません。速やかに、同地域におけるウイルス性出血熱の流行情報を検索し、そのような情報はないと知りひと安心したところで、近隣の商業都市にある信頼できる病院を紹介し、可能性のある疾患やその対応について説明をしました。幸いにも海外旅行保険には加入されており、その後の手配は全て保険会社が行い、救急車で悪路の中2時間ほど走ったところにある病院で診察や検査を受けた結果、熱帯熱マラリアではなく、なんらかの細菌感染症で、第三世代セフェムの点滴およびその後の抗菌薬内服にて軽快しました。数日後に会いに行ったときには、快適なホテルに滞在された元気そうな姿を見て安心しました。

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