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【2018年 医学はこうなる】宮岡 等

北里大学精神科学・北里大学東病院

 2017年12月30日 06:00
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私が選んだ2017年 医学3大ニュース

1.多剤大量処方

 精神医療では多剤大量処方が問題となって久しいが、近年、処方医の資格や診療報酬における制限によってやや改善傾向にあるように見える。これとともに気になるのは、内科を中心とする身体疾患の治療薬を含めた多剤処方である。身体科の医師による睡眠薬や抗不安薬処方、身体疾患治療薬の副作用、薬物相互作用など、さまざまな原因はあろうが、精神科医としてよく出合うのは、うつ病や認知症を疑われて紹介される高齢者が薬剤の調整だけで軽快するケースである。2017年のニュースというわけではないが、引き続き注意して見守っていきたい。

2.専門医制度と医師の質

 2018年4月より新専門医制度が実施されることになり、基本領域専門医としての精神科医の育成が始まる。精神科医はこれまで「精神療法という有効性評価の難しい治療方法を持つ」「外科手術のように他の医療スタッフが見ている場面で治療を行うことが少ない」などのせいであろうか、医師の質を適切に評価できず、質の差が大きかったように思う。また研修施設によって実は教育内容がかなり異なっていた可能性もある。

 新専門医制度では医師の質の向上や均霑化が期待される。また教育プログラムや施設があらかじめ公開され、初期研修修了者は自由に選択できる。精神科に限ったことではないが、これからは研修施設の知名度や関連病院の数などにとらわれず、自分に必要な教育を受けられるプログラムを選ぶことも研修医の実力の一部と見なされるであろう。

3.一般医療と精神医療

 精神医療について「精神科病床は求められる人員配置が一般病床と異なる」「精神科病院と日本精神科病院協会という、他の診療科とは形態の異なる機関が大きな役割を果たしている」などの理由で、医療の中で特別扱いされてきたようにみえる。「精神科は分からないから口出ししようがない」「昭和30年代の自分の科の状況を見ているようだ」などと身体科の医師から言われたこともある。

 筆者自身、2017年に種々の事情から神奈川県医師会理事を拝命し、医療計画などにおいて一般医療との接点を目にする機会が増え、これまで以上に精神医療の特殊性が気になるようになった。精神医療は、分かりやすくし、もっと他の医療スタッフからの意見を受け入れ、議論しなければ、大きく取り残されると危惧している。

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