そこまでやるか!? 驚嘆のスタディ
神戸大学微生物感染症学講座感染治療学分野教授 岩田健太郎
2018年02月01日 06:25
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(c)Thinkstock/Getty Images
研究の背景:日本でも昔はコモンだった腸チフス
皆さんは、腸チフスという疾患をご存じだろうか。ご存じない方も少なからずいらっしゃるのではと推察する。病名を聞いたことがないという人だって、珍しくはないはずだ。そのくらい日本では珍しい病気になっている。
しかし、国際的には非常に重要かつコモンな疾患である。日本でも輸入感染症として時々(われわれ感染症屋は)見る。
昔は、日本でも割とコモンな疾患だった。五社英雄監督の『鬼龍院花子の生涯』では、主人公を演じる夏目雅子が腸チフスになり、抗菌薬なしで自然治癒している(!)。ちなみに、岩下志麻が演じる養母は腸チフスで死亡した。
この程度の説明では「ふーん、そう」と流されてしまいそうなので、もう少しつかみのポイントを加えておくと、同作は夏目雅子のヌードシーンが出てくる映画だ。あ、そこの先生、目、覚めましたか?
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