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弁護医師(R)田邉昇の快刀乱麻! 弁護医師(R)田邉昇の快刀乱麻!

快刀乱麻㉕ 医療事件のえん罪構造を読み解く

 2018年02月07日 06:20
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 先日、元刑事裁判官で医療側の弁護士でご活躍であった米田泰邦先生の訃報に接し、お通夜に参ってきた。米田先生は、『医療者の刑事処罰』(成文堂2012)、『管理監督者処罰』(成文堂2011)、刑事法研究(成文堂1994)、『医事紛争と医療裁判 その病理と法理』(兵庫県医師会1993)、医療行為と刑法(一粒社1985)といった多くの刑事法、とりわけ医療行為と刑法の関係についての著作が多く、医療側の理論的支柱となっていた。 私も多くの薫陶を受けてきたが、とりわけ、医師法第21条の異状死体の届出義務の範疇について、外表面の異状についての明確な認識がなければ、届出義務が発生しないとした東京都広尾病院の東京高裁判例を読むように示唆していただいたことは、最高裁判例だけ読んで、分かった気になっていた私にとって目から鱗であった。その後、いわゆる異状死体の外表異状説を講演や執筆で紹介し、ご賛同いただいた佐藤一樹先生の強力な発信力で、現在では医療界で大いに普及したのは、米田先生のご示唆があったからに他ならない、ご冥福をお祈りしたい。なお、米田先生の絶筆は「請求棄却」(医療訴訟においては医師側の全面勝訴を意味する)であったという。

 米田先生の訃報に接する前に、厚生労働省が医師の刑事処罰についての研究班を設けて、議論を開始しているということから、東京都保険医協会、稲門医学会学術集会などで、医療行為の刑事処罰についてお話しする機会を複数いただいている。特に東京保険医協会では、東京大学法学部の刑法主任教授で、日本刑法学会の理事長をされている佐伯仁志氏と、同じく刑法学会の副理事長で慶應義塾大学刑法学の名誉教授である井田良氏という、刑法学の二大巨頭と、佐藤一樹先生とともにシンポジウムを行うという光栄にあずかった。両先生とも、前記の厚労省研究班のメンバーでもあり、進め方なども一端をお伺いしたが、差し当たり、従前の医療刑事事件のデータベースの分析的なことをされているようであった。

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