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今年3月は日本の整形外科にとって分水嶺

東京新宿メディカルセンター脊椎脊髄センター長 川口浩

 2018年02月15日 06:00
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研究の背景:「神経障害性疼痛」に学術的根拠なし

 私は生来、粘着質で執念深い。人にやった嫌なことはすぐに忘れるが、人からやられた嫌なことは死ぬまで覚えている。周囲には「竹を割ったような性格」と吹聴しているが、大嘘である。家内からは「餅をついたような性格」と言われ、娘からは「竹を折ったような性格」と言われている。前者には若干の悪意を感じるが、後者はうまい。

 というわけで、今回もまたまた懲りもせずにガバペンチノイド(プレガバリン、ガバペンチン)の話題を取り上げる(関連記事「ガバペンチノイドは疼痛万能薬にあらず」「2017年3大ニュース&2018年医学はこうなる」)。担当編集者は「先生、同じネタの使い回しはちょっと・・・。西村賢太の小説みたいじゃないですか」と掲載を躊躇したが、「この問題こそが私にとっての一丁目一番地。このタイミングで取り上げないのなら、"最新論文で考える日常診療"が泣くってもんじゃないの」と、掲載をプッシュした。

 閑話休題。プレガバリンは現在、腰痛、坐骨神経痛、神経根痛、関節痛などに対する鎮痛薬として、多くの整形外科一般疾患に対して多量に処方されている。そして、これらは全て臨床試験の裏付けのない適応外処方である。その背景には、医薬品医療機器総合機構(PMDA)新薬担当部署(整形外科以外の医師が中心)での承認と、製薬メーカーの情報発信の仕方に問題がある。

 わが国におけるプレガバリンの適応症は「神経障害性疼痛」と「線維筋痛症」である。この「神経障害性疼痛」という曖昧な適応症が諸悪の根源である。「神経障害性疼痛」の定義・病態・疾患の特定が学術的に不可能であることは、日本ペインクリニック学会自身が認めている。同学会がつくった「神経障害性疼痛 薬物療法ガイドライン」の初版(2011年)改訂版(2015年)では、内容が明らかに異なっている。

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