KAPのギャップを埋めるために
研究の背景:たった19%の手指消毒遵守率
われわれの業界で"KAP"と呼ばれる問題がある。これは、物事を実行に移すときの3段階、knowledge(知識)、attitude(態度)、practice(実践)の頭文字を略したものだ。
例えば、医療機関での手指消毒だ。感染対策加算を取るために、病院では感染対策のレクチャーを定期的に行う。アルコール消毒薬での手指消毒の重要性が強調される。レクチャー後のアンケートや小テストでは、患者ケア前後の手指消毒の価値を問われる。もちろん、答えはイエスだ。知識として、職員は手指消毒の重要性をよく承知している。
問題は、だ。知識としては持っていても、それを現場で毎日、毎回実践しよう、という態度を示す職員はそれほど多くはない。さらに、これをやろうと思い、本当にやっている職員となると、さらに少数派に属するということだ。
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岩田 健太郎(いわた けんたろう)

1971年、島根県生まれ。島根医科大学卒業後、沖縄県立中部病院、コロンビア大学セントルークス・ルーズベルト病院、アルバートアインシュタイン医科大学ベスイスラエル・メディカルセンター、北京インターナショナルSOSクリニック、亀田総合病院を経て、2008年より神戸大学大学院医学研究科教授(微生物感染症学講座感染治療学分野)・神戸大学医学部付属病院感染症内科診療科長。 著書に『悪魔の味方 — 米国医療の現場から』『感染症は実在しない — 構造構成的感染症学』など、編著に『診断のゲシュタルトとデギュスタシオン』『医療につける薬 — 内田樹・鷲田清一に聞く』など多数。
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