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ドクターズアイ 岩田健太郎(感染症) ドクターズアイ 岩田健太郎(感染症)

KAPのギャップを埋めるために

神戸大学微生物感染症学講座感染治療学分野教授 岩田健太郎

 2018年03月01日 06:10
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イメージ画像 (c)Thinkstock/Getty Images

研究の背景:たった19%の手指消毒遵守率

 われわれの業界で"KAP"と呼ばれる問題がある。これは、物事を実行に移すときの3段階、knowledge(知識)、attitude(態度)、practice(実践)の頭文字を略したものだ。

 例えば、医療機関での手指消毒だ。感染対策加算を取るために、病院では感染対策のレクチャーを定期的に行う。アルコール消毒薬での手指消毒の重要性が強調される。レクチャー後のアンケートや小テストでは、患者ケア前後の手指消毒の価値を問われる。もちろん、答えはイエスだ。知識として、職員は手指消毒の重要性をよく承知している。

 問題は、だ。知識としては持っていても、それを現場で毎日、毎回実践しよう、という態度を示す職員はそれほど多くはない。さらに、これをやろうと思い、本当にやっている職員となると、さらに少数派に属するということだ。

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