脳梗塞の原因に新概念
2018年05月16日 09:51
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研究の背景:新規の概念atrial cardiopathyが登場
脳梗塞の3分の1は原因不明であり、潜因性脳梗塞と呼ばれている。潜因性脳梗塞の多くは塞栓性と考えられ、その原因として無症候性心房細動が示唆されているが、脳梗塞発症後3年以内に心房細動が見つかるのは3分の1未満である。心房細動が発生する前にatrial cardiopathyが存在し、それが血栓塞栓症を引き起こす可能性があることを示唆する新たな証拠が出てきている(Stroke 2018; 49: 980-986、Curr Opin Neurol 2017; 30: 28-37、Stroke 2016; 47: 895-900)。Atrial cardiopathyは異常心房基質(abnormal atrial substrate)を有し、左房心内膜の異常から左房内血栓を来しやすくなる病態を指す。Cardiovascular Health Study(CHS)では、atrial cardiopathyの幾つかのマーカーと虚血性脳卒中のリスクについて検討が行われた(Stroke 2018; 49: 980-986)。
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