【キーワード】喫煙感受性
2018年06月20日 06:30
プッシュ通知を受取る
慢性閉塞性肺疾患(COPD)の発症における重要な因子の1つで、感受性が高い喫煙者では1秒量が低下しやすく、気流閉塞の状態になりやすいことが知られている。日本では喫煙者の約15~20%がCOPDを発症していることが示されており(Respirology 2004; 9: 458-465、Intern Med 2010; 49: 1489-1499)、これらの喫煙者は喫煙感受性が高いとされる。また、非喫煙者は喫煙感受性が高く、短時間の受動喫煙でも大きな健康リスクが生じるという報告がある(Circulation 2005; 111: 2684-2698)。近年は、鉄代謝との関連性も示唆されており、気流閉塞のある喫煙者では血清中鉄濃度が低く、その濃度は1秒量と相関するとの知見も報告されている(PLoS One 2013; 8: e74020)。しかし、そのメカニズムはまだ解明されていない部分が多く、喫煙関連COPDに対する予防や治療法の研究、開発分野において重要視されている。
■関連記事