吸入ステロイドは肺がんを減らす
大規模COPD患者コホート研究から
2018年07月17日 09:54
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研究の背景:COPD患者は肺がんリスクが高い
言うまでもないが、慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者は一般集団と比べると肺がんを発症するリスクが高い(Prim Care Respir J 2014;23:38-45)。これは両疾患とも喫煙によって起こるので当然だが、実は非喫煙者においても肺気腫は肺がんのリスクを高めるとされている(Am J Respir Crit Care Med 2007;176:285-290)。そのため、喫煙歴を問わず、肺気腫は肺がんの独立したリスク因子と考えられている。
今回取り上げる研究は、大規模COPD患者コホートから肺がんを発症した人を抽出し、後ろ向きにリスク因子を調べたものである(Int J Chron Obstruct Pulmon Dis 2018;13:1833-1839)。前向きでない点には注意しなければならないが、スウェーデンの有名コホートからの研究であるため、一読に値する。
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