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ドクターズアイ 石原俊治(消化器) ドクターズアイ 石原俊治(消化器)

潰瘍性大腸炎におけるIBS様症状

Deep remissionでも

 2018年08月30日 06:00
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研究の背景: 寛解期の潰瘍性大腸炎に認められる過敏性腸症候群様症状

 過敏性腸症候群(irritable bowel syndrome;IBS)は、反復する腹痛や腹部不快感に便通異常を伴い、器質的疾患を腸管に認めない機能性消化管疾患である。一般人口におけるIBSの頻度は、検討された地域や診断基準によって若干の差はあるが、おおむね10%程度と報告されている(Gut 2007; 56: 1770-1798)。一方、クローン病(CD)や潰瘍性大腸炎(UC)などの炎症性腸疾患(IBD)は、機能性疾患であるIBSとは病態や臨床像が異なるが、寛解期のIBD患者において、一定の頻度でIBS様症状が認められることが知られている。最近のメタ解析では、寛解期UC症例の約30%にIBS様症状が認められると報告されている(Inflamm Bowel Dis 2013; 19: 779-784)。

 寛解期UCにおいてIBS様症状が出現する病態についてはさまざま々な要因が考えられ、残存する腸管炎症の影響もその1つと考えられている。過去の報告では、臨床的に症状が改善し寛解期と診断できるUC症例でも、約45%では内視鏡的Mayoスコア(MES)が1~2であり、内視鏡的には軽微な炎症が残存することが明らかとなっている(Am J Gastroenterol 2012; 107: 1474-1482)。実際、内視鏡的に炎症が残存している症例、あるいは便中カルプロテクチン(FC)値が上昇している症例では、IBS様症状を有する率が高いとする報告もある(Am J Gastroenterol 2010; 105: 1788-1794, Scand J Gastroenterol 2014; 49: 674-680)。

 しかし、一方では、内視鏡やFCによる残存炎症所見とIBS様症状とは関連しないとする報告も多く、一定の見解が得られていないのが現状である(Neurogastroenterol Motil 2013; 25: 756-e578, Eur J Gastroenterol Hepatol 2017; 29: 1086-1090)。寛解期UCにおいて、腸管に残存する炎症がIBS様症状に関連するとすれば、粘膜炎症の程度が軽い症例、あるいは消失している症例では、炎症の残存が明らかな症例に比べてIBS様症状の頻度も低率であることが想定される。

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