原発不明がん
2018年09月08日 07:00
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十分な検索にもかかわらず原発巣が不明で、組織学的に転移巣と判明している悪性腫瘍。国内における原発不明がんの正確な罹患率は不明だが、全固形腫瘍の1~5%を占めるとされている。剖検で原発巣が同定されるのは全体の30~50%で、種々の腫瘍が混在した不均一な疾患群であることから、さまざまな臨床像を取る。原発不明がんと診断される患者の割合は次第に減少しつつあることが報告されている(Br J Cancer 2013; 109: 1318-1324)が、生存期間中央値は6~9カ月と不良であり、組織型が腺がんの場合を除いて予後改善はほとんど認められていないという。
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