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経口免疫療法にBaked milk(強く加熱した牛乳)を使えるか?

 2018年10月29日 06:00
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イメージ画像 © Getty Images ※画像はイメージです

研究の背景:リスクとの兼ね合いが難しい経口負荷

 食物アレルギーへの対応は一般的に、食物経口負荷試験(実際に食べてみて症状があるかどうかを確認する)を行いつつ摂取できる量を確認しながら「必要最小限の除去」を目指すことになる。しかし、食物経口負荷試験で食べられることが分かっても、継続して食べられない児が11%もいるという報告がある(Allergy 2017; 72: 731-736)。

 それまで食べていなかった食物を、経口負荷試験で「じゃあこれから食べてもいいですよ」と言っても、心理的にも、食べ慣れていないことからも継続的な摂取には抵抗があることは想像に難くない。さらに、小児に対する食物経口負荷試験では、より高年齢であるとリスクが高い(Ann Allergy Asthma Immunol 2018; 121:360-365)。

 こういった事情から、そのまま生乳を用いる経口負荷試験は実施し難いことも多い。そのため、リスクに配慮しながら摂取を続ける上では、「加熱加工した食品」が魅力的に映る。

 タイトルにある「Baked milk」とは、マフィンなどに含まれる「強く加熱した牛乳」のことで、最近、この「Baked milk」を経口免疫療法に応用しようとする試みがなされた(もちろん、積極的に少しずつアレルゲンの摂取量を増やして食べられるようになることを目指す「食物経口免疫寛容誘導療法」はリスクがあるために『食物アレルギー診療ガイドライン2016』では注意を喚起している)。

 今回は、加熱加工した牛乳により、牛乳アレルギーの経口免疫療法を試みたランダム化比較試験(Allergy Immunol 2018年7月20日オンライン版)を紹介したい。 

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