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離乳食の早期導入は、乳児の睡眠も改善させる?

 2018年12月04日 17:06
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研究の背景:食物アレルギーの予防研究として広まる

 食物アレルギーは先進国を中心に大幅に増加しており(Intern Med J 2017; 47: 256-261)、その予防には大きな関心が集まっている。2000年に米国小児科学会は「アレルギーになりやすい食物に関して離乳食開始を遅らせる」という手法を提案したものの、むしろ食物アレルギーのリスクを上げるのではないかという報告が増えた。そのため、2008年にその方針は撤回されている。そして、最近では離乳食開始時期が早まっているとも報告されている(J Allergy Clin Immunol 2014; 133: 476-484)。

 2015年、生後5~10カ月にピーナツを離乳食として導入すると5歳時のピーナツアレルギーの発症リスクが10分の1になるという大規模ランダム化比較試験LEAP試験の結果が報告された(N Engl J Med 2015; 372: 803-813)。それを受け2017年、米国立アレルギー・感染症研究所(National Institute of Allergy and Infectious Diseases; NIAID)は、ピーナツの早期導入ガイドラインに関する一部改訂を行っている(J Allergy Clin Immunol 2017; 139: 29-44)。

 卵に関しても同様に、早期離乳食導入による発症予防研究が複数行われている。その中でも、スキンケアと加熱卵の微量摂取を組み合わせて卵アレルギーの予防を達成したPETIT試験は日本から発表された (Lancet 2017; 389: 276-286)。その結果を基に2017年6月、「鶏卵アレルギー発症予防に関する提言」が発表された。

 早期離乳食開始のエビデンスは卵・ピーナツに広がってきており、今後の動向が注目されている段階といえるだろう。

 そういった「離乳食早期導入」がトレンドになっている中、「離乳食早期導入に害はないか?」もしくは「さらなるメリットはないか?」を検討した報告も散見される。

 2016年に発表されたEnquiring About Tolerance (EAT)試験は、1,300人以上の乳児に対する大規模ランダム化介入試験であり、離乳食早期導入の是非に関わる決定的な結果が期待されていた。ただ、生後3カ月からの離乳食導入と生後6カ月からの離乳食導入を比較するというやや無理のある研究デザインだった。生後3カ月といえば、押し出し反射(母乳やミルク以外のものを外に押し出す反射)がまだ残り、頸定(首が据わる)もできるかどうかの時期であり、実行が難しかったのである。しかし、困難であったことが想像に難くない大規模な介入試験をやり切った、非常に重要なコホートが生まれたともいえる。そして最近、EAT試験の二次解析の研究結果が報告されるようになった。

 そのうちの1つが今回紹介する検討結果であり、早期離乳食開始が、なんと乳児期の睡眠も改善させるという結果が示された(JAMA Pediatr 2018年8月6日オンライン版)。

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