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外交官ドクター、世界の医務室から 外交官ドクター、世界の医務室から

〔編集部から〕このシリーズは、世界各国で活躍する医務官によるリレー形式のエッセーです。“究極の総合診療医”でもある医務官が、在留邦人に対する医療活動や赴任先でのエピソードなどを紹介。各国の医療事情や現地の写真なども盛り込み、医務官の目を通じて医療の在り方を考えます。

Mission: Impossible

在アメリカ合衆国日本国大使館参事官兼医務官 山下功

 2018年12月06日 06:05
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 中国の在広州日本国総領事館に勤務していたときの話です。香港のフェニックステレビが2012年8月15日に尖閣諸島に上陸、強制送還となった事件を受けて、週末の18日から毎週のように反日デモが起きました。しかし、その規模は数百人から千人程度で、公安の制御が効くレベルでした。9月に入ったある日、いつものようにCCTV(China Central Television、中国中央电视台、日本語名は「中国中央テレビ」)を見ていたら、日本について報道する女性キャスターの表情が非常に険しくなっていました。いつもは綺麗なお姉さんが鬼のような表情で怖かったのを覚えています。果たして数日後の9月16日には、中国全土で数十万人規模のデモが行われ、在広州日本総領事館も1万人規模のデモ隊に囲まれる事態となりました。総領事館に隣接するホテルや日本料理店は、ガラスを割られるなどの被害を受けました。中国滞在中の印象的な出来事です。

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中国の反日デモ(著者撮影)

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