アトピー性皮膚炎が子供の睡眠の質を低下
2019年04月08日 06:20
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研究の背景:アトピー性皮膚炎の痒みは生活の質に直結する
187カ国で実施された世界疾病負担研究(GBD)2010によると、アトピー性皮膚炎(AD)に対する疾病負担は、非致死的疾病の中でも大きな部分を占めていたそうだ(J Invest Dermatol 2014; 134: 1527-1534)。
アトピー性皮膚炎の「痒み」は致死的ではないものの、とてもつらい症状の1つであることの反映だろう。
先日、眼科の先生の講演を聴講している際、「重症のアレルギー性結膜炎は"眼球を取り出して洗いたい!"と思うくらい痒いです」と聞くにつけ、「その気持ち分かる!」と思ったほどだ。
この原稿を書いている3月はスギ花粉症のシーズンの真っただ中であり、やはり「痒み」がつらく、早くこの季節が過ぎてほしいと感じておられる読者も多いのではないだろうか。
そして痒みはQOLを大きく落とす。
そこで、最近発表された、大規模出生コホート研究で有名なAvon Longitudinal Study of Parents and Children(ALSPAC)からの報告で、ADによる睡眠障害に関する結果(JAMA Pediatr 2019; 4: e190025)を紹介したい。
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