在宅訪問エキスパートの6人の薬剤師が症例を提示し合い、さまざまな視点から対応を考える本連載。第2回は、認知機能が低下し、複雑な処方の服用が困難な男性の例です。正解は1つではありません。あなたなら、どう考えますか? ※症例は架空のものですIllust:macco ●今回の出題者:メディスンショップ蘇我薬局 雜賀匡史さん ●今回の患者とプロフィール:A市の一軒家に一人暮らしのBさん。複数の病歴があるが、1人での受診が困難なため、3カ月に1回、娘さんと一緒に近隣クリニックを受診している。 ●Bさんのエピソード:クリニック近くの薬局から薬をPTPシートでもらっていましたが、認知機能低下により自力での服薬管理が困難になっていました。ケアマネジャーから相談され、当薬局による居宅療養管理指導開始となりました。 初めて訪問したときは1日5回の用法の処方がありましたが、認知機能低下による服薬忘れが目立ち、残薬が数カ月分見つかりました。 次のページ:Bさんのデータを確認