何事も納得感を大事にする難聴の独居男性の残薬、どう対応する?②

あなたはどう考える? 薬剤師の在宅ケーススタディ vol.4

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

どんな対応が必要か考えてみよう!

ご本人も家族も「しっかりしているし、思うように過ごしたい」と考えているものの、多くの残薬が見つかりました。今後、どのような対応が考えられるでしょうか?

●Aさんのデータ

年齢、性、介護度:84歳、男性、要介護度2

現病歴:COPD、狭心症、逆流性食道炎、便秘症、老人性難聴

既往症、病態:胃がん、イレウス、がん性腹膜炎、腸閉塞黄疸、食事摂取不良

家族:2Kの集合住宅に一人暮らし。キーパーソンは近隣の市に居住している次女だが、仕事を持っているため、訪問日や時間に制限がある

介護サービスの利用内容、回数:訪問看護週2回、訪問介護週2回

処方内容:

■Rp.1

アムロジピンベシル酸塩錠2.5mg 1錠
フロセミド錠10mg 1錠
エソメプラゾールマグネシウム水和物カプセル 20mg 1錠

分1 朝食後

■Rp.2

一硝酸イソソルビド錠(アイトロール錠) 20mg 2錠
酸化マグネシウム錠(マグミット錠) 250mg 2錠

分2 朝夕食後

■Rp.3

センノシド錠 12mg 2錠

分1 就寝前

■Rp.5

チオトロピウム臭化物水和物カプセル 18μg 1カプセル

1日1回

■Rp.6

オツエナクリーム適量適宜

耳鼻科からの処方。成分はアミノ安息香酸エチル、dl-カンフル、流動パラフィン、黄色ワセリン、ハッカ油

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