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マスクはやっぱりN95?

神戸大学微生物感染症学講座感染治療学分野教授 岩田健太郎

 2019年10月01日 05:05
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イメージ画像 © Getty Images ※画像はイメージです

研究の背景:医療現場でのインフル予防にはサージカルマスク? N95?

 2009年に「新型」インフルエンザが流行したときは、やたらN95マスクが流行した。通信販売とかで高値で販売されていて、「みんなパニックに弱いなあ」と思ったものだ。

 というか、国内流行が起きた神戸市はゴーストタウン状態になり、街行く人もみんなマスクを着けていた。マスクを着けずに阪急電車に乗った僕は、みんなからじろりとにらまれ、「この非常時にマスクも着けずに歩くとは、なんて非常識」という目で見られたものだ。落語の『一眼国』みたいですね。

 確かにN95は気密性が高く、結核など空気感染する感染症対策では威力を発揮する。しかし、気密性が高過ぎて長時間の着用は不可能だ。何時間もN95を着けている人がいたとしたら、それは着用法を間違えている可能性が高い。

 時に、N95とは奇妙な名前だが、Nは耐油性がない(not resistant to oil)ことで、95は粒子の95%以上を捕集できるというものだ。もともと工業領域で使っているマスクの分類だ。N99とかも売られているが、医療用としては特段のアドバンテージはないから、感染予防に買うのは無意味です。

 で、今回の命題は「N95の方が、サージカルマスクよりもインフル予防にいいんじゃね?」という、割と説得力のある直感は正しいか、を検証したもの。そういえば、中国にいたときの重症急性呼吸器症候群(SARS)対策ではN95だよね、だったし、アフリカでのエボラ出血熱でもそうだった。

 では、インフルについてはどうか。

Radonovich LJ Jr., Simberkoff MS, Bessesen MT, Brown AC, Cummings DAT, Gaydos CA, et al. N95 Respirators vs Medical Masks for Preventing Influenza Among Health Care Personnel: A Randomized Clinical Trial. JAMA. 2019 Sep 3;322(9):824-833.

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