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1型糖尿病の食後高血糖を予測する

 2019年10月24日 05:10
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研究の背景:1型糖尿病患者は脂質や蛋白質摂取でも血糖上昇

 前回は健常者や2型糖尿病患者において、食事摂取内容(基本的には糖質関連)に加え、腸内細菌のチェックも含めて血糖上昇を予測するというプログラムの話をご紹介した(Cell 2015;163:1079-1094Am J Clin Nutr 2019;110:63-75、関連記事「食後高血糖をいかに予測し、解決するか」)。今回は1型糖尿病患者についてである。

 1型糖尿病患者においては、以前から脂質(Diabetes Care 2013;36:810-816、関連記事「脂質摂取でも血糖値は上昇する!」)あるいは蛋白質・脂質両者によっても血糖の上昇が生じることが知られ、Pańkowskaらは蛋白質・脂質両者の摂取量に応じたインスリン注射量の調整法を提唱していた(J Diabetes Sci Technol 2010;4:571-576Diabetes Technol Ther 2012;14:16-22)。

 Glycemic Indexの研究で有名なBrand-Millerらのグループも、米・ハーバード大学のグループとの共同研究の中で、1型糖尿病患者では同じ糖質摂取量であっても、脂質や蛋白質の摂取によって血糖上昇が異なることを、文献的な検索および10人の1型糖尿病患者での検討で確認し、報告してきた(Diabetes Care 2015;38:1008-1015Diabetes Care 2016;39:1631-1634)。このグループがあらためて以下の表裏一体の2つの仮説を検証し、報告したのが今回ご紹介する論文である(Diabetes Care 2019年8月27日オンライン版)。

仮説1:脂質摂取量の増加は、同一インスリン量投与下では、食後高血糖を悪化させる

仮説2:脂質摂取量の増加は、同一食後高血糖の達成のために、より多くのインスリン量投与を必要とする

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