メニューを開く 検索を開く ログイン

ホーム »  連載・特集 »  ドクターズアイ 山田悟(糖尿病) »  蛋白質制限食は有効かもしれないが命がけ?!

ドクターズアイ 山田悟(糖尿病) ドクターズアイ 山田悟(糖尿病)

蛋白質制限食は有効かもしれないが命がけ?!

 2019年11月21日 15:10
プッシュ通知を受取る

23名の先生が役に立ったと考えています。

研究の背景:揺れ動くガイドラインの推奨

 2013年に米国糖尿病学会(ADA)が栄養勧告を改訂した折(ADA2013)、いくつか受けた衝撃の1つが、蛋白質制限食の意義を否定したことであった。すなわち、「腎症のある糖尿病患者が蛋白質摂取を一般人未満に制限することは推奨されない。なぜならば、それは血糖管理、心血管疾患リスク、糸球体濾過量(GFR)低下になんら変化を与えないからである」とされたのである(Diabetes Care 2013;36:3821-3842)。この概念は2019年の食事療法に関するコンセンサスレポート(ADA2019)でも踏襲されている(Diabetes Care 2019;42:731-754)。

 一方、わが国では、2013年に発表された『CKD診療ガイドライン2013』(CKD2013)でも、その後改訂された『CKD診療ガイドライン2018』(CKD2018)でも、慢性腎臓病〔CKD:糖尿病性腎臓病(DKD)を含む※1〕に対する蛋白質制限食は推奨され続け、CKD2018における推奨グレードはB1(効果の推定値に中程度の確信があり、強く推奨する)である。ただし、2019年9月30日に発表された日本糖尿病学会の『糖尿病診療ガイドライン2019』(JDS2019)では、「蛋白質制限は有効である可能性があるが、臨床的エビデンスは十分ではない」とされ、「蛋白質制限の程度、適応とすべき時期、栄養学的安全性」を解決すべき課題として挙げている。

 すなわち、日米で蛋白質制限食に対する考え方が全く異なっている、あるいは日本腎臓学会と日本糖尿病学会でも若干異なってしまっているのである。

 なお、日本糖尿病学会の『糖尿病診療ガイドライン』における蛋白質制限食の推奨レベルの低下は、JDS2013における「蛋白質制限食の指導が勧められる(グレードB)」からJDS2016における「蛋白質摂取制限は有効である可能性がある(推奨レベルの記載なし)」の間で生じている一方で、日本糖尿病学会そのものとしては蛋白質制限食の推奨を維持している(この記事の「私の考察」で詳述)。

 そんな中、東京女子医科大学(女子医大)の長年にわたる観察研究の結果が論文化された(Clin Exp Nephrol 2019年10月5日オンライン版)。臨床医が実際に目の前の患者に蛋白質制限食を指導するかどうかの判断の際に参考になると考え、ご紹介したい。

…この続きを読むには、ログインまたは会員登録をしてください

コメント機能は会員限定サービスです。

ワンクリックアンケート

ご自身の診療領域のガイドラインが改訂

ホーム »  連載・特集 »  ドクターズアイ 山田悟(糖尿病) »  蛋白質制限食は有効かもしれないが命がけ?!

医学部予備校検索ガイド 医学部予備校検索ガイド

新規ご登録キャンペーン!
今、会員登録いただくと
もれなく500円分のポイント進呈!※医師限定(既にご登録済みの方は対象外)
本キャンペーンを適用するには
下記ボタンからご登録ください
もしくは下記コードを登録時にご入力

R12522384 有効期限:12月末まで