誤診が多い軽症くも膜下出血
頭痛のないケースも存在
2019年12月11日 16:17
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研究の背景:くも膜下出血の初期誤診に関連する要因を調べる
頭痛を来す疾患の種類は多く、頭痛障害はあらゆる年齢、人種の人々に影響を及ぼす世界的な問題であり、救急治療室および医療センターの全受診患者の2%を占める、神経系領域において最も一般的な障害の1つである。頭痛を主訴として救急ユニットに到着するほとんどの患者は神経学的画像診断を必要としない良性の病理を有しているが、全ての頭痛のうち最大3%がくも膜下出血(SAH)による可能性がある。SAH患者は多様な症候を呈するが、通常は突然の激しい頭痛が認められ、しばしば "人生で最悪の頭痛"と表現される。近年SAHの予後は改善しており、その原因として初期の正確な診断が可能になっていることが影響している可能性が高い。しかし、軽症のSAHは誤診されることが多い。
今回紹介する研究は、SAHの初期誤診に関連する要因を調べることを目的に実施された。また、SAHが軽症な場合の誤診と予後不良および合併症の関係を分析した(Stroke 2019; 50: 3072-3076)。
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