タバコ問題は決して過去の話ではない。現在でも病因の多くを喫煙が占め、タバコを吸い続ける患者ほど病状の悪化を招き、次の疾患にかかり、死期を早める。既知の確率通りにこれらの事象は起きている。単に、「タバコは健康に悪いからやめればいい」では解決しない問題なのだが、世にあふれる喫煙をめぐる議論はいつも表層的だ。議論が足りていない。私が言うことがいつも正しいとも思っていないし、正しさだけが重要なわけでもない。この連載が、議論を深めるきっかけになればと思う。
*編集部注:一般に「タバコ」は植物を指し、製品は「たばこ」と記されるが、本連載では製品を「タバコ」と記す。
第6回 :ICTが切り開く禁煙支援・治療の未来
2020年01月29日 05:15
プッシュ通知を受取る
4名の先生が役に立ったと考えています。
今回は、禁煙支援および禁煙治療の現場で起こりつつあるイノベーションについてお伝えしたい。現在、禁煙支援・治療の現場でもイノベーティブな仕事に取り組めるのである。これにより、新たな人材が禁煙支援の現場に参入することにも期待している。
…この続きを読むには、ログインまたは会員登録をしてください