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コレステロール厳格管理と脳卒中

Treat Stroke to Target試験から

 2020年02月03日 05:10
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研究の背景1:血中コレステロール低値は脳卒中のリスクなのか?

 事情あって、2020年からは月に1本程度のペースで興味深い論文を紹介させていただくこととなった。これまで以上に厳選してご紹介したいと思っている。

 さて前回、新たなコレステロール低下薬ベンペド酸(Bempedoic acid)のことをご紹介した(JAMA 2019;322:1780-1788、関連記事「新規コレステロール低下薬の登場」)。実は、2020年になって早々のN Engl J Medに立て続けに脂質低下療法についての論文が掲載された。泣く子も黙るN Engl J Medである。そこで、今回、次回と続けて脂質低下療法に関する論文をご紹介したい。

 まずは、1月2日号に掲載されたTreat Stroke to Target試験をご紹介する(N Engl J Med 2020;382:9-19)。これはフランスと韓国のグループがフランス連帯・保健省などの資金を得て実施した、脳梗塞や一過性脳虚血発作(TIA)の患者を対象にLDLコレステロール(LDL-C)70mg/dL未満を目指す場合と90~110mg/dLを目指す場合とで心血管イベントの発生が変わるかどうかを検討した研究である。

 わが国では、血中総コレステロール(TC)値が低い日本人で脳卒中の発症率が高いという観察研究のデータ(Atherosclerosis 2007;194:415-420)があり、血中コレステロール値は高い方が良いとの主張も存在した(関連記事「検証・日本脂質栄養学会コレステロールガイドライン」)。血中コレステロールと脳卒中発症との関係性を考える上では、やはりランダム比較試験(RCT)が大切である。ご紹介したい。

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