握力が男性≦27kg、女性≦16kgはサルコペニアを疑う
小生、昨年(2019年)大腸がんの手術を受けました。1週間ほど入院、腹腔鏡視下で右結腸半切除を受けました。結局2週間ほどほとんど歩行しませんでした。退院後、普段週3回行っている5kmほどの川沿いの美しいウォーキングコースを家内と歩いたのですが、驚くほど疲れて3km程度で歩けなくなり中断しました。わずか2週間でこれほど筋力が低下するとは思いませんでした。
しかし入院患者さんで2週間入院なんて当たり前です。入院安静なんてもっての外で、入院したらとにかく病棟内を積極的に歩いてもらわなければいけないのだなあとつくづく思いました。
最近、サルコペニア(筋肉減少)という言葉を時々聞くようになりました。1980年代から言われだしたのですが、従来、筋肉量を測定する方法がなくて、興味を持たれることもありませんでした。
しかしつい最近なんとDXA(Dual X-ray Absorptiometry)により筋肉量の計測ができるようになりサルコペニアが脚光を浴び始めました。また握力測定により男性≦27kg、女性≦16kgでサルコペニアを簡単に疑うことができます。
Lancet(2019; 393: 2636-2646)セミナー「サルコペニア」最重要点は次の8点です。
- サルコペニアは筋量減少+筋力減少。肥満でもありうる(sarcopenic obesity)
- 5つの質問:SARC-Fは特異度高い(Strength, Assistance in walking, Rising from a chair, Climbing stairs, Falls)
- 握力、男性≦27㎏、女性≦16㎏、歩行速度≦0.8m/秒、TUG≧20秒はサルコペニア
- 低握力は大腿骨近位部骨折、高死亡率と相関
- DXAで除脂肪体重(lean body mass)男性<7kg/m2、女性<5.5kg/m2がサルコペニア
- BIA(生体電気インピーダンス法)で筋肉量分かるが機械によりカットオフ値異なる
- サルコペニア:筋量↓筋力↓、低栄養:筋量↓筋力→、悪液質:炎症、サイトカイン関与
- 最も有望な骨格筋量測定はisotopeによるD3-Creatine A希釈
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仲田 和正(なかた かずまさ)
西伊豆健育会病院病院長。1978年に自治医科大学卒業、静岡県立中央病院(現静岡県立総合病院)全科ローテート研修、1980年に浜松医科大学麻酔科研修(4~9月)、静岡県国民健康保険佐久間病院外科・整形外科。1984年に自治医科大学整形外科、大学院、1988年に静岡県島田市民病院整形外科、1991年に静岡県西伊豆病院整形外科。
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