不眠症治療薬レンボレキサントの実力
「休薬」見据えた不眠症治療に新たな選択肢
2020年08月11日 05:05
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今年(2020年)7月6日、不眠症治療の新たな選択肢として、オレキシン受容体拮抗薬レンボレキサント(商品名デエビゴ)が発売された(「不眠症治療薬レンボレキサント、本日発売」)。日本では海外に比較してベンゾジアゼピン(BZD)系薬の使用が多く、その筋弛緩作用や抗不安作用が健康状態に悪影響を及ぼすのではないかと危惧されていた。2013年には、日本睡眠学会による『睡眠薬の適正な使用と休薬のための診療ガイドライン −出口を見据えた不眠医療マニュアル−』(以下、GL)が発行され(「睡眠薬の適正使用に向け診療GL本日発行, 減薬・休薬の指針示す」)、ふらつきや転倒のリスクがより少ない非BZD系薬やメラトニン受容体作動薬、オレキシン受容体拮抗薬が薬物治療の主流になりつつある。こうした中、新たに登場したレンボレキサントの実力について、杏林大学保健学部臨床心理学科および精神神経科兼任教授の中島亨氏に聞いた。
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