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ハートチームをめぐる議論

:求められるのは「客観性」と「再現可能な判断」

慶應義塾大学循環器内科 香坂 俊

 2020年09月01日 14:00
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背景:そもそもハートチームとは?

 循環器の領域では2010年くらいから侵襲的な手技の適応を、ガイドラインで画一的に規定するのではなく、その推奨を土台にして「ハートチーム」で議論して決めるということとなっている。この時期のPCI(経皮的冠動脈インターベンション)やTAVR(経皮的大動脈弁置換)に関する主要な臨床試験がそのようなデザインで実施され〔例:SYNTAX試験(多枝病変症例でのPCI vs. 冠動脈バイパス術[CABG]やPARTNER試験(TAVR vs. 外科的大動脈弁置換術)〕、その結果多くの世界的な診療ガイドラインに取り入れられるに至った。

 わが国でも2018年以降の診療ガイドラインで取り入れられている。しかし、その実施となるとこれがなかなか難しい。「ハートチーム」というのは単なる外科医(カテ医)と内科医の合議体ではなく、もっと幅広く(できれば全く「利益相反」のない医師や、あるいは医師以外の看護職などの方が参加していることが望ましいとされる):

第2章 ハートチームによる治療方針決定
 ハートチームにおいては、①構成メンバーが定められており、②治療方針決定プロセスが明示され、③治療アウトカムが測定・共有されていることが求められる。インターベンション医と心臓外科医による合同カンファレンスではなく、一般循環器科医、麻酔科医、合併疾患に関する専門医、全身状態や社会・家族背景を把握した看護師などを含めた構成が望ましい。
(2018年改訂 安定冠動脈疾患の血行再建ガイドライン からの抜粋)

実臨床の場においてこうしたチームが有機的に機能することは、日本でも米国でもなかなか困難とされる。今回取り上げる論文(JAMA Netw Open 2020; 3: e2012749)では、こうした問題にスポットライトを当てて検討を行っている(このような叙述的な内容を扱う学術論文は極めて珍しいこともあり、スポットを当てさせていただいた)。

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