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休校措置に効果はあったか

 2020年09月01日 05:00
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イメージ画像 © Getty Images ※画像はイメージです

研究の背景:health policyをevidenceとして検証する必要性

 自著論文を紹介する。日本で行われたコロナ対策としての休校措置の検証だ。

 Evidence based medicine(EBM)という言葉ができて、もう30年近くになる。少なくとも、EBMという言葉を聞いたことがないという医療者はほぼ皆無となった。往時に研修医くらいだった若者たちも、もはや若者とは呼べない世代となり、EBMと聞いて露骨に嫌悪の表情を示すベテラン医師たちを説得する面倒もほぼほぼ消失した。

 だが、政策決定においてはいまだに根回し、ロビー活動、利益相反、足の引っ張り合い、空気醸成、その場のノリ、声のデカさなどが幅を利かせ、どうでもよい根拠で行われることが多い。この話は、「レバ刺し禁止」の効果を検証した論文を紹介したときに述べた。(関連記事「レバ刺し禁止は効果なし」)

 とはいえ、近年になってようやく日本でもevidence based health policyなる言葉が流行しつつある。自分たちの施行した政策に効果はあったのか、なかったのかをきちんと「エビデンス」として検証する。効果の認められたエビデンスがある政策を採用し、効果のないものは採用しないというアウトカム志向の政策決定である。もっとも、実際にそれが行われたという事例を目にすることはほとんどないが。

 では、3月の休校措置に効果はあったのか。それとも、なかったのか。

Iwata K, Doi A, Miyakoshi C. Was school closure effective in mitigating coronavirus disease 2019 (COVID-19)? Time series analysis using Bayesian inference. Int J Infect Dis. 2020 Jul 31; 99: 57-61.

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